薄毛の悩みはいつから?
少し前のデータですが、2003年に実施された意識調査によると、日本人の成人男性の中で薄毛を自認している人は成人男性4,200万人のうち、1,260万人にものぼるそうです。
日本人の多くの男性諸氏にとって共通の悩みである「薄毛」。人々の薄毛の悩みは、歴史の流れとともにあるといってもいいでしょう。それは、いつから始まっているのでしょうか。
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■昔の日本人も薄毛で悩んでいた
まず、日本ではどうだったのでしょうか。髪形という意味では、昔の日本において、「坊主頭」は僧侶のイメージが強いかと思いますが、頭を丸めるのは「俗世から断ち切る」ためのもので、別に知的でスマートという意味ではありません。
また、敗戦の将、規則を破ったなどの罰で頭を丸めるというケースも多くみられます。では、ハゲ自体の印象はどうだったのでしょうか。豊臣秀吉が、織田信長から「禿鼠(はげねずみ)」と呼ばれていたという記録があるそうですが、決してかわいらしいイメージではないのは信長が秀吉の妻のねねに宛てた手紙からもわかります。
そして、武士といえば、特徴的な髪形の「髷(まげ)」があります。武士が髪が薄くなり、髷が結えなくなった場合には、引退してしまったという話もあります。外見の印象だけでなく、処罰、そして、自らの進退に頭髪の状態まで影響するとは、ある意味今以上に深刻な悩みといえるかもしれません。
■西洋でも歴史に残る有名なあの人も頭髪の悩みがあった?
それでは、西洋ではどうだったのでしょうか。旧約聖書に髪を失うことを弱点に持つ怪力のヘブライ人、サムスンに関する記述があります。ヘブライ人の3つの誓いの1つに、「頭に剃刀をあてない」があり、サムソンは頭を剃られてしまったことにより、力を失われてしまうのです。
また、抜け毛に関する悩みも古代ギリシア、ローマ時代より記録があります。医学の祖と知られるヒポクラテスは、ハトの糞を使い、抜け毛に悩む人たちへの治療を行っていました。アリストテレスは、抜け毛の治療のため、自らヤギの尿を使っていたという記録があります。
そして、あのシーザーも、抜け毛を気にしていて、薄毛を隠すために月桂冠をかぶっていたという説があります。
このように西洋の古代、中世史に残る史実上の有名人も薄毛や頭髪に悩んでいたという記録が多々見られ、頭髪に関する治療、悩みも古今東西共通で長い歴史を持つことがわかります。
■今も人は頭髪に悩んでいる
そして、現代においても、数多くの人が薄毛、禿頭などの頭髪の悩みをもっています。頭髪の悩みをもつ多くの人が気になっているのが、家族、同僚、友人、女性などからの「見た目どう思われているか」です。外見から自信を失ってしまうケースもあるようです。
現代では、薄毛の悩みを解決するための治療法の研究が進んできています。自分の薄毛のタイプにあった方法で、その悩みを解消できる可能性があがってきています。
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